スノーボードの危険

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新聞で、ボーダーが亡くなった記事を 見た方も多いと思います。

ボーダーの危険はスキー場外での雪崩(なだれ)が一番ですが、天候急変など危険は列挙しきれません。

未熟なボーダーは表層雪崩が起き易い所でも 斜めに滑り表層を切り裂き、 表層雪崩を起こしやすく、下にいる全ての人を巻き込む恐れがあります。
(雪崩を起こした人は死なず 下の人たちを殺してしまうのです)。

危険な場所に行く場合は知識と経験を積んで下さい、装備や現場の観天望気の知識、表層雪崩テストピースの取り方など。

スキー場で初心者の危険は転倒です、転倒時 
頭を打つことが多く、外傷が無くても 頭をぶつけると 
くも膜下出血など頭に重大な損傷を受ける事があります。

「今日転んで 頭ぶつけた〜、気持ち悪いから先に寝る」←こんな人がいたら病院に連れて行ってください、イビキなど急にしてたら要注意。

それをおこたると 次の日起きてこないで、二度と目を覚まさないかも。


安全な転び方(必須)


頭をぶつけない転び方は どうすれば良いのでしょう。

簡単に言うと、スノーボーダーは
自分で転がる事です。  

簡単に書きましたが、とても大切です。
頭をぶつけるのは 緩斜面(かんしゃめん)が多く 急斜面では余り有りません。

実は、数時間でかなりスピードを出せるくらい 上達する人もおります、危険は少し上達したときです。
急斜面では 上体を低く構え、かなりの動き(アクシデント的)に対応した滑りをします。

リフト乗り場までスピードを落とさず滑って行くが 緩斜面なので油断が出ます。
急斜面を滑ってきた安心感から 低い姿勢を保つのを止め 立ち上がり 
姿勢が高くなるのがこの時です。

頭が高い位置にあり ボード(板)が引っ掛って転んだら・(板が引っ掛る事を 逆エッジと言います)

そうです、
スピードが出ていたら尚更、必ず顔面や頭を打ち付けます。(手だけでは止められません)

頭が高い位置にある場合、スピードが体に残り、遠心力がついて 頭をぶつけます。    

解り難いかも知れませんがイメージをかんじてください。 クリックして→イメージ図

しかも、リフト乗り場付近の平坦な所は、下が雪じゃない、氷ですよ!カチカチの。
例えるなら、自転車で坂道を下るととき、前輪が急にロックしたときと同じかな。

では、どうしたら良いのか?

平坦な所を進むとき、重心は 努めて前の方にかけましょう、重心が後方に行くと横滑りが始り 板が引っかかります。

もし引っかかり 転びそうになったら 頭を打たないように、自分から転がれるように、最初から姿勢を低くしている事です。

私は、前足の膝に肘を乗せて、低いし姿勢と、必然的に前に重心が乗ります。
グフィースタンスの私は右膝(みぎひざ)に右肘(みぎひじ)をのせて、レギラーなら左ですね。
この姿勢なら仮に逆エッジが引っかかっても、すぐ転がれます。

前記にしましたが、 要領は、足(板)が引っ掛った次の瞬間に 下記の様に行う事です。(くどいとは思いますが、重要です)

下のイメージの絵は 全て同じですが・・・

・飛び込み前転(跳び箱を飛び越え マットに転がる)

・前回り受身(柔道で肩から回る 頭を入れ背中を使う)

・回転レシーブ(バレーボールでボールに飛びつきその後 みずから転がる)


上記の言葉もしくは、スポーツ経験のイメージ中から、ご自分でイメージが浮かぶのを頭に入れておいてください。。


あとがき

現在では、スノボー人口は スキー人口に肉薄しています、一時期ではスノボーの方が多い気がするようなゲレンデも多く有りました。

私が スノボ−を始め(平成4年から)10年くらい経ちますが、その頃スノボーをしていた人は少なく、まだ変わり者に見られていました。

平成元年頃から カンカンに勤めていた 宮城県出身の従業員(きーち)が スノボー大好き。

その頃は、私はスキーで頑張っていたので、スノボー自体は興味はあるが スキーが面白かった。

私が始めたきっかけは お客さんの中に スノボーなどの販売をしている(卸)会社の 息子さんが来ていたからです。

スノボーの面白さと、スノボー自体を広めようとスノボーを無料で貸し出してくれました。

ところが、初心者に対しての本は 滑り方など極めて貧弱で、今思うと「良く死ななかったな」と思います。

早朝5:00位から滑れる神立スキー場(新潟)で、早朝から始めましたが 一面 雪というより氷、それも気温が低いのでカチカチに締(し)まっている硬い氷でした。

結果、右足の踝(くるぶし)、膝(ひざ)、股関節(モモの付けね)を捻挫し、尾骨損傷で まともに椅子に座れず お尻の片ホッペを使い座る始末、足も六ヶ月間位引きずっていました。

翌年はスキーに専念したのは言うまでも有りません、「二度とスノボーはやらない」と思ったくらいです。
そんな私でしたが、今ではスノボーの面白さが判り、人に勧める始末。

そこで、ワンポイントとして こんな事を書いたのです。

くどく書きましたが、初めて用具を買い揃え、ワイワイ友達とスノーボードに行く事は楽しいのですが、事故が起こってからでは遅いのです。

スノボーの熟練者には くだらなく思えるかもしれません。

もっと違うやり方も お有りでしょう、勿論ここに書いた事が全てでは有りません。

少〜しだけ お役に立てば良いと思いますが、必要のない方は軽く流してください。

2002年苗場         床屋がチョッとネタ



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