(初心者限定) 必ず上達するポイント

スノーボードお誘い!スキーヤーもスノボ始めちゃおう! 
(1)スノボはどこが面白い?スキーとスノボーの違いを知ってる?

スキーは二本、スノボは一本・・・あたりまえですよね、(板の数ですよ・念のため)

では、
逆に、スキーは一本、スノボは二本と来たら、どうです?
(ここが面白さの決定的な違いを生み出します)。

例え話で説明いたします。

貴方は スコップ(剣先ショベル等)を手にした事がございますか、雪かきなどに使う物でも、地面を掘る物でも同じ説明です。
スコップを持つ時 両手で持ちますが、手と手の間隔を肩幅くらい離して持ちます。

手の間隔に 大きな力を生み出す テコの原理がかくれています。
手と手を付けて持っていたら力が出せませんね。

前記の(スキーは一本 スノボは二本)は板に付いている足の数。
つまりスノボは両足を一つの板に付けています。

そこで想像してください。

スノボーの面白さの一つに 新雪(深雪)の楽しみがあります。
つまり、スノボーの板が 雪の中に埋まるような所で滑るのです。

スキー板の上に 重たい雪が載(の)っている場合(板が雪の中に埋まっている場合) 片足で重たい雪を払い除ける時は、足を持ち上げるだけでも大変です。

じつは この両足が 肩幅ぐらい離れて付いている事で 上に書いたテコの原理が生かされるので、滑っている時は案外 雪に埋まった板も自由に動かせるのです。

「スノーボードでは両足が一つの板に付いていますので 身動きできない」なんて 思っていませんでしたか?

板が雪の中に埋まりながら滑っていくと スノボーの板の角度により、上下動(浮き沈み)を 意識的に出来、
やがてスピードが出てきた時 体が雪の中から浮き出てきます。

もちろん左右に動けるし さらに上下にも動ける、この違いがスキーとスノーボードの違いです。

スキー場のゲレンデで ボーダーを見かけても、スキーと同じように 右左に滑っていますね。
「スキーと同じように滑っているから、なにもスノボーを始め 危ない思いをする事ない」と思っていませんでしたか?

板が雪の中に潜らない、圧雪されたゲレンデで滑るボーダーを いくら見ていても 解りませんね。


(2)上達は、スノーボード(スキー)のターンの方法を理解する事。

ここからは(スノボ、スキー)初心者の為ですが、中級から抜け出す為ためにも 必須になります。

  (スキー、スノーボード上級者は読む必要がないと思いますが、
  よろしければ 念のため、スノーボードの危険を見てくださいね。進む→)

スキーをやっている方は「体重移動で曲がる、左の板に体重をかければ右、右の板へかければ左」と思っていますね?
半分は当たりです。

では、一本で滑るスノボーは?「体を回すようにひねる」・・・・?
「ほとんど外れ、ジャンジャン!」
ターンをする場合、スライドターンとカービングターンがあります。

・板の後ろのほうを 外にずらし(ドリフト)ながらスライドターンをする方法。

・板を曲げ(雪を)切れるような カービングターンをする方法。

カービングターンは 真っ直ぐ(まっすぐ)な、「板 自体」を 曲げるのです。

もちろん 板は左右に曲がってくれません、「板を曲げる」と書いたのはチョッと間違いです。
本当は、スノーボードの板や スキー板を、「撓らせる(しならせる)」が正しい。

スキーの場合、右、左への体重移動で 片足により多く体重を載(の)せ、板をしならせているのです。
撓った板が 横に傾いている事で、円弧(えんこ)が出来ます。

スキー板のエッジ(両サイドにある金属部の内側のエッジ)で 雪面を捕らえ、回転(カーブ)していきます。

でもボードの場合は「一本の板だから、体重移動なんて関係ないじゃん」・・・と思いますか?
実は「体重移動をするのです」が、本来は体重移動とは言いません。

スキーの場合 荷重(かじゅう) 抜重(ばつじゅう)と言いますが、同じです。

上下に体重移動する事です。(上達する重要ポイント)

例え話で言いますと、体重計に乗り、素早くしゃがむ、立つをすると 体重計の動きが有ります。
重くなったり軽くなったりします。
自分の体重以上 重くする事を荷重、軽くする事を抜重と言います。

感が良い方はお分かりでしょうが、加重(荷重)をして板を撓らせ(しならせ)、カーブに入ります。

「でもチョッと待て、板に体重以上の重量をかけれるのは一瞬、すぐに真っ直ぐになり 曲っていかないのでは」・・・気づいた方は賢い!
その通り!スキーやスノボー板は、イタバネのように曲げてもすぐ戻ります。

では、カーブの最中 なぜ板は撓って(しなって)曲っているのでしょう?

そこには もう一つの力が加わっています、それは遠心力です。

カーブしている最中は外側に向う力を 板が受け止め 
撓っているのです。→イメージ図

ただし、この遠心力はスピードが出ていなければだめです。
板の硬さとスピードの関係も有ります。

・上級者用の板はスピードを出すので硬い板。

・スピードを出せない初心者は柔らかい板です。

スピードだけでなく体重にも影響されます。

・体重のある重たい人は 硬め。

・軽い人は 柔らかめとなります。

でも、そのままだと遠心力で、板が撓ったまま、曲がり続けて、また山の方へ登っていきます。

反対に曲らなければいけませんが、遠心力を無くすのは?

そこで抜重です。

抜重で板にかかる重さを抜き、ターンの切り替えしの 切っ欠けにします。

板を回すのは、体重がかかっていなければ簡単に回せます。
(極端に 飛び上がれば足ジャンケンのように回せます、足ジャンケンのグーは出来ませんが)

カービングスキーは、荷重で板を撓らせるのを 硬さ(柔らかさ)により 板自体のサイドカーブが自然と円弧をつくりだす事で 簡単になっています

ここまで読んで 開眼した方もいるのでは 初心者スキーヤーは試したくなってきましたでしょ。

初心者が 曲れずに暴走しコケルが、板を撓らせて曲る事を知っただけで すぐ中級者になりますよ。
(中級者の方は 上下動の加重抜重を頭に入れるだけで 上級者への近道になります。)


板を 撓らす(しならす) 効率のいい
板の部分(ポイント)は、板の真中に体重をかけることです。
よく「もっと 前に体重をかけろ!」なんて言われませんでしたか?

本当は「真中に体重をかけろ」が正しいのですが、こんな注意を受けると 初心者は「前に体重をかける」と勘違いしそうですね。

怖いからのけぞる、後ろのほうに体重をかけても 板は撓り(しなり)ませんね。
すると 暴走が始まり 倒れるしかなくなります。

急な坂も横を向いてしまえば怖くないですから、ターンをしてしまえば怖くなくなります。

ターンをする時どこに体重をかければ、一番良く板が撓る(しなる)か考えて、 シッカリ板を撓らせれば必ず曲ります。

スライドターンも重要です、スピードの調整に カービングターンと組み合わせます。

スピードが出すぎる場合はスライドターンでスピードを調整するか、広いところならより深くカービングをして スピードを殺します。



(3)新雪が面白い、深雪が面白い

スキー初級、中級の方は、ターンのとき片足(外足)に体重をかけるので、板の面積あたりの体重が片方に倍近くかかります。
曲ろうとすると 板が雪の中に さらに潜ってしまい「深雪は 滑り難いから嫌だ」なんて言っていませんでしたか。

スキーのインストラクターが、新雪(深雪)を滑って入る時、しゃがんだり 立ったりしながら滑っているのは 荷重抜重をしているのです。

両足同時に加重(荷重)すると 板にかかる面積あたりの体重が変わりません。

それで板が雪に潜らず滑れるのです、よく「板が潜るから 体重を後ろにかける」これは嘘です。

両足同時に 荷重 抜重が出来る様になれば、中級者組からの脱出も近いです。
(内足外エッジの切れと加速のためのスケーティングも覚えよう・中級者なら判りますね)

スノーボードの板は雪に潜らないのがあたり前ですね、面積あたりの体重が変わらないですからね。
深い雪の中を滑ると、まるで雲の中を 飛んでいくような感覚を味わえるときがあります。

ゲレンデのような 固めてある雪の上を滑っていたら 味わえない感覚です。
パウダースノーに巡り合うと「とろける〜」などと表現する方もおります。

それゆえ 危険なコース外に出てしまうような 駄目ボーダーがいるのです。
ゲレンデのリフトを使ったら コース外に出ない事、常識ですよ。

つまりスキー場に迷惑をかけない事。

オフピステ(圧雪していないところ)を楽しみたいならば、スキー場と関係ない山に行く事です。 
自分の足で山に登り、雪深い所で楽しむ(場所によってはツアーガイドを頼めます)。

ただし、オフピステに入るなら 雪崩(なだれ)の知識と 装備(ビーコン等)が必要ですが。

リフトを使いたいのなら、スキー場に大雪が降るのを待っていることです。
北海道などでは 圧雪していない深雪(ふかゆき)コースがありますから そこで滑る。

その様に楽しみましょう。

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2002年スノボ         床屋がチョッとネタ



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