Q 4     おめでと (^_^)∠※PAN!・・しかし


松久(通称Q)が大学を卒業した。

カンカンに報告しに来たQチャン、さすがに嬉しそうだった。

海外で働く夢は、潰えたが就職も決まり、まずは一安心。

店長・以下(て)「おめでとうQ(キュー)、就職先は?」 Q(キュー) 「エーそれがですねぇ、牛丼どもども(仮名)に決まりました。」   (て)「どんどんやんなさい」

アルバイトの経験先でもある所に、就職が決まっていた。

(て)「その会社は大きな組織なの?」  Q「一族会社で、役員は皆親族です。」

(て)「そこだと偉くなるの大変じゃないの?」、Q「私が会社を変えて見せますよ。」

(て)「でも、変えるとしたら ある程度 偉くならないとダメじゃん、社長の娘でも 知り合いなの?」、

Q「ぜんぜん!」   ・・・ (て)「難しいだろうな、まっがんばって」

本人は意気揚揚だ、祝いはするが、Qには悪いが余り手放しで喜べない、だいじょうぶかな・・・・

Qが入社して3ヶ月かなり弱音を吐いていた。

Qが手を見せて、「いま手のひらが こんなになちゃた。」と、カンカンに来ると 手を見せて、その掌がひび割れ 強く握ると皮膚が割れ血がにじむ。

まるで、理容の見習の手だ、理容見習はまずシャンプーから覚えるために、出来うる限り シャンプーを代わって 数をこなす。

シャンプーの回数が多い 見習の手は Qちゃんの手と同じ状態、夏でもあかぎれ状態。

(て)「その内慣れるよー」と気休めを言っておいた。

人がいないので、朝 昼 夜と ぶっ続けで働くのが 週3回はあるらしい。

Q「バイトはいつでも休めますが、社員はその煽りを食らうので、過激勤務に成る もー疲れました」

(て)「最初の意気込みは どした、会社を改革する筈だろ・・・がんばれよー」

「まっ、カンカンで 愚痴ってろ・・」と諭して 元気付けてやった。

やがて、半年が過ぎる頃・・・

Qチャンが、スーツに身を包み カンカンに来た。

(て)「どしたの?スーツ姿 珍しいよね」   Qに、「来週から本社勤めになるからな」と 先週いきなり言われたそうだ。

Q「やはり 俺の事わかってくれるんだな、手の事を 上司に相談したらすぐだった。」

関心しきり、「内勤になったら俺の実力を見せてやる」と ほざく。

(て)「現場のハードスケジュールから 抜け出るだけでも 良かったな Q」

また一月経った頃、何処と無く 元気の無いQチャンが カンカンに来た。

(て)「どっしたゃ?」   Q「・・・・・・また現場に戻されました・・・・」   (て)「なぜ?まだ一月位だろ」

Q「はい・・実は、この間 上司が「Q君 手どうだ?」と聞いてくれるので、俺の事気にしてくれる、なんていい上司なんだろ、と思ったんですよ」

(て)「おー いい上司じゃん」   

Q「いやっ そーじゃ無かった、「ハィ、おかげ様ですっかり良くなりましたって言ったら 上司が「そうか、じゃ明日から現場な!」と冷たく言われました」

Q「・・・・だから、また現場に戻されました・・・・」   (て)「エー まだ一月位だろ?」

彼は、アルバイトが突然 休んだりしたら、たとえ前の日 通しでも眠気をこらえ出勤する。

激務に向かう彼は、「社員より、アルバイトの方が偉いし 給料がいい」と言っていた。


「愚痴ぐらい聞いてやンから、何時でも来な」 かわいそうに 成って来た・・・ by店長




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