(仙台)
秋保温泉(あきう)を出てから、県道62号を山寺(仙山線)方面へ

秋保ファミリーランド 一休山、今ツーリング初のでキャンプ

秋保温泉でのんびりしすぎ、キャンプ場についたのは20:00頃 真っ暗になってしまった。

ようやく着いた ところが、閉園している・・・

張り紙には「災害発生のため閉館しています」  「何だ?災害って」

「でも・・、ま、いっか」車止めの横をすり抜け、林道を上がっていくと、

また車止め、さらに車止めの横をすり抜け、上がっていくと、
その先に 朽ち果てたアーチのある門が現れた。

門のアーチに・・動物のマンガか絵が描かれているが、ペンキは剥げ、赤く錆びている。
楽しげな絵が、逆に不気味さを漂わせている。

あたりは真っ暗、草が生い茂り園内を隠している。

なぜか、園内に入るための この門を くぐる勇気がない。

ふと、脇を見ると 倒れかかっている駐車場の看板、矢印の指す方に 微かな轍がある。

草をバイクで踏み分け、そこへ行くと 平らな場所があった。
「仕方がないここでキャンプをするか」と覚悟を決める。

だが、今まで経験してない感覚がする。
体が「ゾワゾワ」と、珍しく 怖い感じがするが、何が怖いのかわからない。

あたりは、潅木と雑草で覆われてはいるが敷地自体は広い、テントを張る場所は困らない。

ランタンの明かりでテント設営をすませ、あたりを見回すと、小高く茂った雑草の間に、
薄ぼんやりと白く見えるものがある。

ここ一休山で 使っていたと思われる 遊具が置き捨てられ、二つ三つ転がっている。

たぶん昔は その遊具で喚声を上げながら 子供たちが遊んでいたものだろう。
だが、すごく寂しげである。

テント内に腰掛け、夕飯の調理、といっても、レトルトを温めたり、インスタントラーメンを作る程度。

あとは、乾き物でウイスキーを 買ってきた炭酸水で割り、「ゴクリ」とやる。
「まずい・・・・炭酸水とウイスキーは俺には合わない、ロックの方がいい・・・・」

ラジオを聞きながら、星を眺め、酔うまで飲む・・あとは王様の眠りが待っている。
はずが・・・

嫌な事を思い出した、「そーだ、ここに来た夢を 見た事がある」と思い返したとたん、更に寒気がした。

夢の中では、ここの一休山で、女の人が殺されてる。
中の建物に入らなければいけないのに、殺されたはずの女の人が建物の陰からこちらを見ている。
その物陰まで行くと居ない、更に先の建物の陰で こちらを見ている・・・

建物まで行くとエレベーターがあった、なぜかエレベーターを使い上っていく・・・すると 当然出っくわす。
もっと 怖い事が起こったような・・・

あまり思い出せないが、もうチョッと 支離滅裂の 夢だったと思う・・確かそんな夢だ。
更に寒気が増した。

たぶん 去年、ツーリングで山形方面を通過したが、確かそのとき、一休山の案内板が目にとまり、
「ネーミングが随分古いな、たぶん 洒落でつけた名前だろうな」と、ヘルメットの中でつぶやいたと思う。
それを覚えていて 夢に一休山が 出てきたと思うが。

確信はない、テントの中で瞬時に考えた映像なのか、定かでもない・・・

でも頭の中では確かに映像化され、前に見た夢だと思う。

朽ち果てたアーチ付きの門が、確かに夢の中に出てきていた。

「これかぁ・・・ゾクゾクした寒気がしていたのは」・・・林の方で「バキッ」・・音がした 「何の音?」あとは音がしない。
逆に なぜかテントの周り 5メートル位だけ、虫の鳴き声がしないのが気になる。

「まっいっか」 もーねる。
眠りがなんとなく浅い・・・

このあとトイレをするのに 勇気が要ったが、3:00時頃外に出てみると、満天の星空だった。
少しほっとして5:30時頃までぐっすりねむれた。

明るくなってから、周りを見渡すと、草が生い茂る中に、白く塗られ カビか、コケ生しているのか
そんなコテージが 園内に点在しているのが見え、更に 夢で見た感じが強まった。

今でも、夢に見た所だと思うが・・・確信はない。

朝食を済ませ、仙台南から東北自動車道を南下し帰路へ。

しかし、災害のため閉館て・・・なんだろね。



床屋がチョッとネタ