針治療
ギックリ腰に「針のありゃ治療」?

ウインドサーフィンをやっていた頃は 海岸から程近いところに住んでいた。
海岸線(道路)にレストランなどが遅くまでやっていたし スゴーク便利、花火を見るのも楽、隣の茅ケ崎の花火も見える、その先の平塚や大磯も。

だが、あいにく海岸の近くは塩害が強くて 少し風が強いと 波頭に立つ波飛沫(なみしぶき)が風と共に(陸に塩水が1Km位)飛んでくる。
砂が飛んできたり、塩害で 車、バイク、アンテナ、ベランダフェンス、門扉、植物、かなりの影響があります。

海岸の近くは 体には良いだろうが、永く住むならそれなりの覚悟が必要だ。
バイクが好きで 趣味で3台のバイクを持っていたが、体は一つ 頻繁にバイクの手入れが出来るわけ無い。
特にバイクのアルミ部分など 悲惨なものだ、虫が走ったみたいに 白い筋が蟻の巣状に付く、そこでバイクカバーは必需品となる。

ある時、バイクのカバーが外れかかり 下にある結び目が解けていた、それを直そうとした途端、腰に激痛が走った。(やばい!)
しゃがんだ方が良いのか、腰を伸ばし立ち上がったほうが良いのか・・・(息を止め 激痛をしのぐ・・・)
中腰ともつかないブ格好のままで固まった(フリーズ)、大きな声を出すも痛くてだめ、腰が曲がったお年寄りみたいな格好のまま10cm位づつ・・・

歩を進める。(気を緩め息を吸おうものなら 激痛 「あーっグッ・・クッ」)
バイクから家のドアまでの 数メートルが遠い・・・
(こんなところ他人が見たら 爆笑もんだ 今の格好が変、自分でわかるが どうしようもない)

ようやく ドアを開け かぼそい声で助けを呼んだ。
(腑抜けた声しか出せない・・)
後は布団に横になるだけだが たったそれだけでも辛い、俗に言う「ぎっくり腰」だろう・・・

次の日は仕事休む。

ぎっくり腰も初めてだが、始めて 家の近くで針治療に行くことにした。
○○海岸駅の脇にある針灸院が近い、そこの治療院に行ったら「きょうは 先生がいません」と 男の人に言われた。

仕方が無いので帰ろうと思ったら、辛(つら)そうな私を見てのことか
「私でよければやりますよ」と声を掛けられた。
その男性は(針治療)出来るらしく、「出来るんですか?」・・・ 「ハイ・・・」  

お願いをした。

始めての針治療、薄暗い室内、壁には人体図に ツボの名前がびっしりと書いてある絵が 貼り付けてある。
背中を出し 半パンツになり うつ伏せになった。

しかし、初めて見るが、取り出した針がやけにデカイ、その針を背中に等間隔に並べていく。

砂漠に立つ電柱みたい。

だが、針を刺すたび激痛が走る、その痛みを我慢しようと 力を入れると腰に激痛が・・・・(目に涙が・・半べそ状態だ)
「ありゃ〜、針は痛い… ものすごーーーーく 痛い  ほっ・・・・・・とーうに痛かった」(鼻メズ?も出ていた)
自宅に帰り 背中と腰の痛みに耐えていたが 針をうったら 腰がよけい痛くなってしまった。

翌日、更に痛みが増して「この痛さ このままでは治らない・・・」と、
結局、整形外科へ行くことになってしまった。
整形外科に行ったら レントゲンを撮る だが、体の震えが収まらず、5枚のレントゲンを撮る始末。

「ホラーまた動いた#、だめだよ動いたら」・・・

何回も外科の先生に怒られた。(言われても 自分で動いた感覚は無い)

始めてのぎっくり腰だったが 「本当に 痛い」散々な目に合い、その教訓で 針治療は痛いし効かないし インチキだと思っていた。
だが今では、今住んでる茅ケ崎に信頼できる針治療院がある、縁があって たまたま行った本物の針治療は、全く痛くない。
さすがに用心して、ぎっくり腰は二度と経験していないが、他の事で針灸に たまに行く程度。

あの時、針をうったヤツは 素人だったようだ、針を打たれる方も素人だった。
(確かに「今、先生いません」て言ってたけど、私が悪いのか・・・釈然としない。)

今思えば、素人にやらせたのは 危険な針治療行為だった?ありゃ治療じゃない
当然あそこの針治療院に 文句を言ってもお門違いだろう。

お金もシッカリ払ったが、あの痛み 悪夢を見ていたようだった。


床屋でチョッとネタ


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