勉くん理容師見習い
 

中学を卒業後、進学をせず、すぐ働く人を、一時期金の卵といった時期(昭和40年代前半)。

今では 中学を卒業しただけでは、理容学校へも 入り難く成ってきたようだ。

勉くんは 中学を卒業後、すぐに働く就職組みで、東京の理容店に就職が決まり、 故郷の青森を後にし、理容学校に通いながら、住み込みで勤めていた。

言うなら 一時期の、金の卵である。

「勉、たばこ 買って来て」軽く頼まれた、理容店の周囲は、商店街で、おおよそ買い物には不自由しない。

まず店を出て、勉くんの目に飛び込んで来たのは、肉屋、「あ〜・・タバコ・・けろ」。
肉屋の人が「たばこはあっちだよぉ」ニコニコしながら やさしく教えてくれた。

勉「あっつか。」

次、目に入ったのは・・魚や貝。
「へいっ、らっしゃいー」威勢の良い掛け声が飛ぶ、勉「あの、たばこ・・」 魚屋「おう、たばこかい たばこならよー この先よー」「…?」

次は、野菜が目にとまった…・・「たばこ、けぇー」  八百屋 「はぁ」?「あのネェ・・・・」

五軒先のたばこ屋で めでたく たばこを買った。

故郷では、買い物は近所の 一軒の店で、すべて済む、肉、野菜、魚、の生鮮品や、パンツに たばこやティシュそのほかに、お菓子やパンなど、何でもある。
例えば、長ねぎとパンツと肉を一緒に買える便利さがある、品数はすくないが。

店に帰り、自分なりの説明をしていたが、面白がられていた。

勉「なしてぇ  わ、めぐせ じゃぁー」   注)面倒くさいの意味ではない。

タバコが買えて よかったね 勉くん             

この様に、勉君の理容見習が始まりました。

床屋がチョッとネタ




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